松澤清典松澤製糸所
長野県諏訪郡下諏訪町
1940年創業
日本において数すくなくなった製糸場の1つ
諏訪湖の畔10メートル以上の深い井戸から組み上げた清らかな水を軟水にし、薪(廃材を利用)で焚くボイラーを使用。
薪でたく湯は柔らかく、まろやかに繭を煮込むことで絹糸を美しく滑らかにする。
細い繊度から太い繊度までの絹糸を安定供給。
日本の着物の歴史は、弥生時代に始まります。
この時代、男性は布を体に巻きつける巻布衣、女性は貫頭衣を着用していました。
平安時代には、貴族が十二単や束帯を着用し、庶民は小袖を着るようになり、この小袖が現代の着物の原型となりました。
鎌倉・室町時代には、小袖が一般的になり、「着物」という言葉が生まれました。
江戸時代には、身分によって素材や色に制限がありましたが、柄や帯でおしゃれを楽しむ文化が発展しました。
特に明治時代以降、日本の輸出作業として発展をしましたが、人工素材の発展や生活習慣の変化により、現在は衰退したと言わざるを得ない状況です。
失われようとしてしている日本の技術に照明をあて、世界に向けて発信するのが私たちのプロジェクトなのです。
日本から世界に通用する最高品質の絹糸を発信するために、新潟・長野から3人のベテラン職人たちが集結。
製糸・撚糸・加工までのそれぞれの過程で最高のパフォーマンスを提供してくれる職人の誰か一人がかけてもこのプロジェクトを成功させることは不可能です。
長野県諏訪郡下諏訪町
1940年創業
日本において数すくなくなった製糸場の1つ
諏訪湖の畔10メートル以上の深い井戸から組み上げた清らかな水を軟水にし、薪(廃材を利用)で焚くボイラーを使用。
薪でたく湯は柔らかく、まろやかに繭を煮込むことで絹糸を美しく滑らかにする。
細い繊度から太い繊度までの絹糸を安定供給。
新潟県十日町市
1970年創業
製糸所から運ばれた糸は、イタリー式撚糸機を使って、多彩に撚られてゆく。
生地の地風を生み出す撚糸業は、複雑な組み合わせの糸を依頼に応じて高レベルな技術者のもとで撚られていく。
細く、太く、それぞれの表情を失わず、調和を保った撚糸には微妙な張力の加減が欠かせない。
生地の多種多様な地風は撚糸の違いから生み出される。
新潟県十日町市
1913年創業
染めから精練、糊付けまで幅広い加工を手掛けている。
糊付けは伝統的なフノリを主体とした天然素材を厳選し使用。
伝統工芸品となる、お召、また十日町絣の依頼を受けている。
30色以上の染料を繊細に調合。特に黒は、糊重が配合したオリジナルの黒をご提供。
精練は、セリシンなどの不純物を丁寧に取り除く重要な工程であり、その過程で純白の美しい仕上がりと高い品質を追求している。
井戸水を使用し、軟水に調整することで、環境への負荷を最小限に。
かつて日本の多くの地域で盛んだった絹糸産業ですが、輸入糸の増加また養蚕農家が激減し国産生産量が減っているため高い価値を持っています。
着物の需要が減り、流通機構も失われつつあります。限られた既存の商習慣の中からは市場に提供できない商品を国内・海外に発信します。
絹糸の加工には機械化されたとはいえ手仕事が欠かせません。経験値がものを言う熟練の技です。そして、そのような技術を持った職人が集ったのが、このプロジェクトなのです。
日本から失われつつある技術を保存・継承する商品です。